2010-11A/W PARIS 出張を終えて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

初めて、パリに行かせて頂き、本当に貴重な経験だと感じています。

まずは、SHOWを見させて頂いたこと。限りある人しか見られないSHOWは、
普段では、感じることはできない、雰囲気、同業者の方、報道陣、会場、
全てにおいて初体験でした。

普段日本で過ごしているだけでは、味わえない緊張感、興奮、
新しいものが生まれる瞬間、驚きを目にしたのだと思いました。

パリの街並み、歩いている人々は地区でも違いがありましたが、
私が宿泊させて頂いたホテル周辺、展示会が多く開かれていた3区は、
特に自分には印象深く思いました。



建物のドア一枚、窓一枚が凝っていて、歩いている人々は、
年齢関係なく、オシャレを楽しんでいるかの様でした。

また、どのジャンルのお店もウィンドウディスプレイに長けていたのが、驚きました。
フランス語が分からない私にも、一目で、何のお店かがわかる、
春先の色ものの商品がずらっと並び、見ているだけでも入りたくなる、
また買いたくなる。そんな刺激を与えてくれるお店がほとんどでした。

また、日本人の凄さも感じたパリの出張でした。
不景気で静まりがちなPARIS COLLECTIONの中、一際強いインパクトがあった
MIHARA YASUHIROや小さいショールームでも多くのバイヤーを相手にしていた
コーネリアンタウラスの岩永さんなど、日本人の力が大きく世界に影響を与えているのだと感じました。

やはり、そのブランドをやらせて頂いている自分にとっては、有難いことですし、
その場に居合わせたことは貴重なことだと思います。

この経験すべては、自分にとって大きな自信になると思います。
説得力にも繋がると思います。デザイナーさんが自信に満ち溢れた顔で、
楽しそうにお話されていたのは、非常に印象深いです。
また、すべてお客様の為に、作り手と消費者の距離を少しでも近くしたいと
タウラスの岩永さんがおっしゃっていたのは、販売員にとって非常に大切なことだと感じます。

この出張に同行させて頂けたことに感謝して、行ってきたことだけでなく、
感じたこと、アイテム一つ一つに対するデザイナーの考え方など、
店頭で販売しているだけでは分からない、見えない部分をより一層お客様にお伝えしたいと感じました。

この出張に同行させて頂き、本当に有難うございました。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　秋山 陽祐